クリアしてから１時間ほどやってトロフィーも回収し終えましたので、ストーリーの感想を書き殴ります。
語彙力も全部ないので読みづらかったらごめんね！
※終始ネタバレあります ==== 
いきなり本編じゃない画像で申し訳ないんですが、イメージムービーからもう悲恋さが伝わってきてやばいんですよね。
というわけで期待に期待していた物語が始まります。
あらすじは書いてる通り、綺麗な歌声を持つ化物の狼が人間の王子と出会う形で始まります。
人外が人間に興味を持つっていうんでしょうか、その時点でもう良さが良さですね。
で、ゲームが始まって手を繋いで進む所から始まるんですけど手を繋いでる時と繋いでない時で表情が違うんですよ。
もうオホホッwって気持ち悪い笑みが出ますよね、嬉しそうなんだもんこの二人。
こっちでも書いたんですが、姫自身と人間達との違いを目にする度戸惑ったり、それを懸命に取り繕う姿が凄く可愛い。
少し前まで人間を食べて当たり前だと思っていた姫が、生肉を食べられない王子の為に果物を探しに行ったり、餓死寸前の山羊を助けようとしたり、今までの日常的な事が大切な人によって変わっていくっていう経過が好き。
もちろん山羊を食べる事だってこの森だと当然の事だろうし、それを悪い事なんて言わないけど王子がいるから、王子が言うからと我慢する姿がとても愛おしい。
王子も王子で姫を気遣ってくれる優しさとか、頼られて嬉しいという男心もちょっぴり持っているところとか、うん、可愛い。
で、ここ！この場面ほんと～～～～に好き。
化物に怖がる王子をどうにか元気づけようと、姫が王子に初めて贈った花という元気。
もうここから物語が始まったと言っても過言じゃない。
姫、いわゆる化物が人間である王子に対し物理的というか目に見える好意を示すっていうのは大事なプロセスだと思うんですよね、こういう内容だと（王子は盲目だけど）。
そんでもって姫のこのこれでいいのかな、みたいな感じで戸惑いながらも花を渡してる表情。
はーーーーーーーーーーーー、たまらん……………………。
山羊を助けた所で言われる人間と化物の話。
ここから姫は不安を覚えていき、自分の嘘と向き合う姿勢になっていきます。
ウッキウキな所でマジレスされるとなんとなく血の気が引くというか、冷めていってしまうアレみたいな感じでしょうか。
この後も姫は王子を人間のままの姿でこの先守れるのだろうかとか、そういう不安を抱きつつ嘘をつきながらも物語は進行していきます。
最高ですね。
そういう話のあとでもほのぼのとしたシーンは出てきます。
これは王子に二人で出来る遊びがあると言われ（文面的にしりとりかな）ボロ負けしたシーン。
めっちゃ可愛い。
ボロ負けです。でちょっと笑ってしまうぐらい可愛い。
で、ここで負けた人は勝った人のお願いをなんでも聞くみたいな条件があって、それで王子は姫に歌を歌ってほしいってお願いするわけなんですが、歌声をとられた姫の歌は酷く下手らしく、それもまた嘘をついて誤魔化す姫。
嘘つき姫の名の如く最後まで嘘を上塗りしていく感じで進むんですね。
で、洞窟で土竜達に花を届けようと摘む場面ですが後ろに見える夕日だけでもう察せるというかこれから起きる出来事が想像つくというか……。
夜にまたここにきて姫と王子は手を繋いで王子の暖かい体温が伝わってくる云々っていうテキスト見て「あかん……ダメやそれは……」って気持ちで見てたんですが案の定月の光が差し込んで姫の手が狼に変わってもうアーーー！！！！って感じ。
いつかこういう展開来るんだろうなぁと思ってたけどいざ見ると先を見るのが躊躇われる……そんでもって王子の後ろには崖があってもう何が起こるのかなんて一目瞭然ですね。
目が見えない王子はそのまま後ずさって崖から落ちかけ、その時手を伸ばす姫。
そこでまた月の悪戯によって変身が解けて狼に戻ってしまい、王子の「嘘つき！」という言葉によってもう何も考えられなくなり涙を零す姫。
見てられない……見てられないけどこういう展開は大事なんだよな……。
花びらを集めていくと解放されるラフスケッチ？で狼が王子の名を叫びながら炎に突っ込むラフがあったんで（だいぶ中盤で解放されるのもどうかと思うけど）なんとなく察してましたが、ここで魔女の森が炎に包まれ落ちていった王子もその炎の中に取り込まれる形に。
めちゃくちゃ苦手な炎の中に王子を助けに行く姫、本当に好き。
ランタンの火で肉を焼くことすら叫ぶほど嫌がっていたのにそれを堪えて炎の中に助けに行くの、めっちゃ良い……。
そんな姫を見て、王子も狼のことをこの時少しずつ受け入れていったように思える。
森が燃えた事によって魔女の蒐集品も燃えて魔女の森が超でかい化物になったのでそれを鎮めに行く事になるんですが、この原因は花を集めて魔女の過去を見ていくとわかります。
そこのストーリーはプレイするか買おう！！！（？）
で、その魔女をどうにか鎮めて謝罪する二人。
狼にとって、心からの謝罪はこれが初めてだったと思う。
王子と出会わなかったら、多分こういう事もしなかったんだろうなぁ、とか考える。
最初にプライドが高いと魔女にも言われてるし。
王子を治すための代償に王子に関連する全てを差し出せという魔女。
狼にとって大事な物は歌声だったけど、ここにきて王子というものに変わっていったんだなぁ、という気持ちと姫が姫である所以の王子の記憶や姿を交渉に引き出す魔女。
森燃やしてこれだしまだ有情なのかもしれない。
そして、ここにきて遂に王子に謝る姫。
この物語、「ごめんなさい」という言葉に今までの全てが詰まっている気がします。
もうなんていうかこの別れ際の会話が狼の姿であるのがわかってる感ありますね……片方が記憶をそのままにしてるってのもずるい。
そしてそのままスタッフロールに。
ここで王子が城を抜け出して花を摘みながら今までの旅してきたと思われる場所を巡っている描写が出てきます。
これ見た瞬間「ﾝなるほどね～～～～～～～」ってなりましたけどいやまだだ……まだ死ぬ場所じゃない……と焦りを堪えてスタッフロールを眺めていきます。
ここで流れるのが月夜の音楽会、あれOPで流れると思ったらEDなんですね。
ゲームする前だと歌詞が良い雰囲気ぐらいだなーと考えてたんですが、クリアした後だとだいぶ歌詞の意味わかってン”ッ…………ってなる。
最終的にこれ、王子が記憶を失くした姫（狼）に会いに行く歌なんですね。
全部好きだけどサビ前の優しい嘘も悲しい真実もって部分最高に好きです。
今まで姫に引っ張られていた王子が、最後の最後に姫に会いに行くための歌とか考えるだけでもうやばい……姫が自分の事を忘れている事も気にも留めてないこの純真さが良すぎる。
2番とかあるのか……？OSTでもなんでもいいからこれFULLあったら出して……。
スタッフロールが終わり、全てを捧げた狼が映し出されます。
歌声もやはり戻っていなくて、上手じゃないという自覚の元歌っているの見るところなにかしら記憶の断片は残ってるんでしょうね。
月に向かって歌う狼の元に遂に王子がたどり着きます。
ン……オ……ンン……
もう…………うん……。
良さしかない……。
そう……こういうのでいいんだよ……本当。
全て元通りじゃないけど、こういう少しでも救いがあるような…………そういう物語が僕は好きなんだ……。
狼はそれで何かを思い出すようでもなく、でもただ心にぽっかりと開いた穴がなにかで満たされるような感覚に陥ったと書いてるのでもう心の奥底ではわかってるんでしょうなあ……。
そしてここ……最後のテキストが最高。
素朴な感じで綺麗にまとまってる。
王子は湖畔のところで聴いた歌声と重ねているんだろうとか、狼は下手くそながらも王子の為に歌っているのが最初の花をあげたところの気持ちと同じなんだろうなとか、もう全部色々思ってしまう。
そして最後にタイトル画面戻ったらこれなんだな……。
タイトル画面変わるっていいよね……良い……。
月夜の音楽会……。
そんなわけで、書きたい事をめちゃくちゃに書いてすっきりしました。
心の底からじんわりと暖かくなる良い作品。
そしてテーマやアバターも発売されているぞ！ダイマ！
みんなも気になったら買おうね……高いって思う人は待ってもいいからね……。
こういう異種間交流物語、流行るといいなぁ。
