人間と異形の者の物語ってめっちゃ良いよね……良い……って感じでストーリー見た瞬間予約しにゲオに行きました。Amazonでも予約してたらしく支払番号きてから思い出しました（密林はキャンセルした）。
ちょっと気になる方や購入してない方向けのレビューでも書きたいと思います。
※序盤のネタバレあり ====
嘘つき姫と盲目王子 感想
・システムやボリュームは少し残念
ジャンル的には雰囲気＋謎解きアクションって感じでしょうか。
おまけ程度の蒐集要素もあります。
謎解きと言っても知識が必要な場面はないので言うほどでもない感じもします。
体力とかいう概念はない、というより一撃死なので必要ないというか……。
割と大丈夫そうな高低差がある部分から降りても死ぬのでスペランカーか……？とか思っちゃいました。
極めつけはボリュームの少なさ。
ボイスをフルで聞いたり上に書いた蒐集要素を集めたり、少しギミックに手間取っても6時間かかるかかからないかで終わっています。
フルプライスでこの短さだと少し残念な感じありますね。
あと少しバグがちょくちょくあったり、キャラクターが謎の引っかかりで死んだりと操作性にも難ありといったところでしょうか。
・それら不満点を押しのけるほどの雰囲気とキャラクター・音楽
よし、もう思った不満点は書いたからあとは全部好きって感じでいいな！
いや本当もう只々自分とは違う生き物である”人間”の暮らしというか、習慣に四苦八苦してる姫が可愛くて……。
このたどたどしい元気づけの仕方堪らない……堪らなくない？
この雰囲気大好きなんですが、それにマッチしてる姫と王子のビジュアルももう最高に好きです。
めちゃくちゃ火を怖がる姫もすっっごい可愛いし、肉を焼く場面で頼られる事に喜びを覚える王子も可愛い……大好き……。
ひたすらこの二人のやりとりが可愛い。
もうずっと微笑みながらプレイしてました。
時々謎の死に方してざけんなよぉ！とかも言ってましたが。
しかし、こういう物語にはつきものである”異種族の共存”が取り上げられる場面も。
てっきりこのゲームは人間と化物が仲良くしようとした前例やら歴史があるとは思いませんでしたが、しっかりと語られるんだなぁと思いました。
こういうのがちゃんとあると物語に深みが出ていいですね。
ストーリーではひたすら姫が嘘を嘘で塗り固めていき、タイトル通り嘘つき姫が強調されていくのも中々業が深くてGood。
色々と予想が付きやすく、ストーリーを進めていくと王道を征く、といった内容でしたが
まさにこういう世界観やストーリーが全部好きだったので序盤進めていくだけで惚れました。
健気に王子の為に頑張る姫の姿が本当に良いんです……。
BGMも優しい音から少し怖い音楽まで、優しい音で奏でてきます。怖い音楽が優しい音ってどういうことだと言われたらどういうことかわからないけど僕にはそれ以外の表現ができない。
特に王子と姫が談笑するシーンでの音楽が好きなんですがそれ以外だと全然かからないのでOSTが出るなら早くほしいですねぇ。
・総評
うーん、好き！！！
最後も綺麗にまとまって終わってるし、何よりパッケージ裏に書いてある通りの”異種間交流物語”を絵本の雰囲気で味わえるのが最高です。
色々な化物達と出会って、それが思い出になり、はたまた大きな壁にぶつかったり……とこの二人の物語を見ているだけでも楽しいです。
ただやはり、フルプライスでこのボリュームだとさすがに不満ナシとは言えないので「気になるけど定価で買うのはなぁ……」という人は廉価版を待つか中古、DL版のセールを待った方が無難でしょう。
見た目的に少し暗い雰囲気とはいえ、エグい表現が少ないのも良かったです。（魔女の過去とか見ると少しはあるけどね）。
ゲーム自体も難しい操作はないので、姫が王子に対する接し方とか自分との違いにしどろもどろしたり、一喜一憂する姿を見たいなと思った人はおすすめです。
最後に嘘つき姫と盲目王子のPVをペタリ。
もしこのゲームをクリアしたら、月夜の音楽会をまた聴いていただきたい。
僕は歌詞と本編が連動されている曲が大好きなんだ……。
